ANTHOLOGY

スナップは時代の目撃行為だ。

望郷の海

f:id:masato_k:20160114130739j:plain

'10年4月、すでに8回目の訪韓。
いつもは仁川空港からすぐにバスで、ソウル市内へ向かってた。
あまり多い荷物ではないけれど、それでもすぐにホテルに荷物を置き。
身軽になってソウル市内をスナップしたかった。

この時はソウル市内へはすぐに向かわず、ソウル近郊の港町「鳥耳島(オイド)」へ立ち寄った。

 <スポンサーリンク>

鳥耳島はその名の通り、かつては島だった。
今では埋め立てが進み陸続きになっている。

太陽が傾きかけた時間の中、漁も終わり船は港に停泊し。
市場も賑やかさを潜めてた。

そんな海辺で佇む一人の少女に目が留まった。
彼女はずっと海を眺めてる。

寺山修司の一編「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」
そんな詩が私の頭をよぎる。

彼女は一体何を思っていたのか。

その海の向こうに自分の将来を見ていたのか。
分断国家となってる現状、それでも自分の祖国と思っていたのか。
私には知りうる術はないが。

彼女の後姿に何故か惹かれた。

<スポンサーリンク>